★MyHomeの秘密★♪
「…そうだね!」
笑顔が引き攣った気がする。
「凌兄、モテるからね〜」
あたしにとって、これは凌兄への嫌味のつもり…。
それなのに。
痛い。うまく笑えない。
今日はやけに頬の筋肉が固い。
「そうでもねぇよ」
……嘘つき。
そのせいであたしが過去にどんだけ被害を被ったと思ってるのさ…。
目の前に並ぶご飯を、猛スピードで食べた。
「ごちそうさまっ!」
「しおちゃん、もう食べ終わったのぉ?」
「うん!雛美味しかったよ!」
あたしは、一人先に自分の部屋へと駆け上がる。
もういいんだ。
もういいの…。
この想いはこれで終わり。