★MyHomeの秘密★♪
「何してんだよ?」
「喉渇いたから…、凌兄は?」
ヤバイ。
危ない…。
心臓が速く鳴ってくる。
「…俺も」
いつもなら当たり前のような息を吸うのさえ、うまく出来ない。
「…そっか。こんな時間に起きてて明日大丈夫なの?」
「あぁ。そんな朝早く行く訳でもないしな」
本当に行くんだ…。
本当はまだ、今日になったって、実感がイマイチなかった。
凌兄が居なくなるなんて気がしなかった。
でも本人の口からそう当たり前のように言われると、実感がじわじわ沸いて来る。
あたしは明日…笑顔で送れるのかな?
ふと、時計を見た。
これは偶然なのかな…。
針が12時ちょうどを指していた。