★MyHomeの秘密★♪





「何してんだよ?」


「喉渇いたから…、凌兄は?」



ヤバイ。

危ない…。

心臓が速く鳴ってくる。



「…俺も」


いつもなら当たり前のような息を吸うのさえ、うまく出来ない。



「…そっか。こんな時間に起きてて明日大丈夫なの?」


「あぁ。そんな朝早く行く訳でもないしな」



本当に行くんだ…。


本当はまだ、今日になったって、実感がイマイチなかった。

凌兄が居なくなるなんて気がしなかった。


でも本人の口からそう当たり前のように言われると、実感がじわじわ沸いて来る。




あたしは明日…笑顔で送れるのかな?



ふと、時計を見た。


これは偶然なのかな…。

針が12時ちょうどを指していた。





< 498 / 587 >

この作品をシェア

pagetop