★MyHomeの秘密★♪
なんで…?
この状況を理解しようとしても…なにがなんだかわからない。
凌兄の気配がすぐ近くで。
突然伝わって来た温もりに、心臓だけがドキドキうるさく動く。
触らないで。
そういわなきゃいけないのに。
放心状態に近いあたしの顔は自然とカァーと熱くなってしまう。
今が薄暗くて助かった…。
「…見たんだろ?」
声がものすごく近くて、息が耳にかかりビクッと反応する。
何を…?
聞きたいのに声にならない。
熱に浮かされるみたいに、ふわふわと、
あたしはここを、心地よいとさえ感じている。
何故か安心するんだ――…
「なんでお前が、里夏と付き合ってるなんて勘違いしてんのかと思ってたけど…写真見たんだろ?」
やっぱりバレてしまったんだ…。
確かに挟んどいたら、パラパラとめくった時にでもバレてしまうだろう。
あたしは頭だけを、ゆっくり動かす。