★MyHomeの秘密★♪
小さく呟いた凌兄の声を聞き、声がした方を振り返った。
……里夏さん………。
「凌から呼び出してくれるなんて嬉しいっ♪」
なんで?
どうして?
どうして里夏さんがここに?
凌兄が呼び出したの?
やっぱり、凌兄と里夏さんはまだ……
あたしが頭の中でパニックを起こしていたら、凌兄があたしの手をぎゅっと握った。
…顔をあげる。
その手はびっくりするくらい冷たかった。
里夏さんを見る、凌兄の顔も冷たくて、鋭く睨んでいた。
駄目だ。
すぐに疑って…
これじゃあ今までと同じだ。
凌兄を信じなくちゃ。
あたしはその手をぎゅう、と握り返す。
「凌、用ってなぁに★?」
里夏さんに、
あたしもいるのに、あたしの存在は無視されているような気がした。