★MyHomeの秘密★♪
「お前…いい加減にしろよ」
とても冷たくて鋭い低い声に、あたしはビクッとする。
でも、里夏さんは動じなかった。
「なんのこと?」
「とぼけんじゃねぇーよ。こいつにはなにもしないっつったろ?」
なにもしない。そう言われた瞬間、何故か寒気が走った。
それで脅してたの…?
「何もしてないわよ?ただ教えたあげただけよ〜、凌が言ってたことを」
くすっと笑う彼女が、恐いと思った。
「大分脚色して、な」
「あたしはそれで昔振られたのに…その娘はもういいわけ?」
彼女が真剣さを含んだ顔つきになる。
昔振られた…
昔付き合っていた時のことだろうか?
想像だけで、よくはわからない。
「あぁ、もういい」
だけど、彼女は誰なのかは知らないようだ。