★MyHomeの秘密★♪
え……?
ぐいっと肩を引かれたと思ったら、顎に手が触れて…キス…された……。
あたしは突然のことに何がなんだかさっぱりで、目を見開いたままだった。
「…今度こいつになんかしたらぶっ殺す」
そう吐き捨てて、凌兄はあたしの手を引いて公園から出る。
でも、
「…待って」
あたしは途中で足を止めた。
「…どーした?」
心配そうな顔であたしの顔を覗き込む凌兄。
「凌兄はここで待ってて?」
「は?」
凌兄が眉間に皺を寄せる。
意味がわからないって顔。
「…里夏さんと話したいことがあるの…」
そう言っても、凌兄は明らかに嫌そうな顔…。あたしを心配してくれている。
「…大丈夫っ!ちょっとだけだから!!ね?」
あたしは凌兄から手を離し、公園へ戻った。