★MyHomeの秘密★♪






「んな、怒んなよ」


「凌兄はあたしがどんな目に合うか分かってないっ!」



「いいじゃねぇか、正直に答えりゃ」


「そんなことしたら殺される〜!!」


「…まあまあ栞落ち着いて」



凌兄の車の中。

あたしは助手席ではなく、後ろに座ってる。


友利亜がいるから。

といいつつ、さっきのに怒ってるからが正しい。



「ゔぅ〜だいたい凌兄!!大学生のくせに高校の校門の前に堂々といて恥ずかしくないのっ!?」


「…そっからかよ…」



呆れた声を出す凌兄。

あたしだって、別にこんなことを言いたいわけじゃない。




「お兄様、送っていただいてありがとうございました!お2人のお邪魔しちゃってすいませんっ」


「別に気にしないでいいよ。乗ってって誘ったのはこっちだし」



凌兄のいい人スマイル。

あたしには、絶対見せないスマイル。


凌兄が笑顔ってちょっと気持ち悪い。





< 562 / 587 >

この作品をシェア

pagetop