★MyHomeの秘密★♪
「…で、いつまで怒ってんだよお前は」
友利亜が降りた途端、別人のような凌兄の呆れた声。
もう怒ってないもん…
そう思ったけど、言わない。
凌兄が、はぁ〜と盛大な溜め息を漏らす。
「…ほら、こっちこいよ」
助手席をポンと叩く。
やだ…
そう思ったのに、あたしの頭は勝手に頷いてしまって、
仕方なく…助手席に座った。
「…なんて言えば良かったんだよ?」
凌兄がちょっと困ったように聞いてくる。
「普通に…ごめん、とか」
「俺の経験上、それだと諦めてくんねぇんだよ」
凌兄が面倒臭そうにサラっと言った今の言葉。
凌兄は無意識だったかもしれないけど、胸がキンッと痛む。
やっぱりたくさん告白されてるんだ…。
分かってたけど、本人から聞かされると嫌だ。
「でも…」
さっきのことは多少はまだ気にしてるけど、もう気にしてないのに。
多分これ、嫉妬だ……。