★MyHomeの秘密★♪
「……彼女にしといたじゃねぇか」
「え?」
なんのこと?
「お前は彼女じゃねぇだろ?」
そんなことでちょっとドキッとした自分は相当馬鹿なのかも。
確かに婚約者だって言われるよりはましだけど、
結局言っちゃってるし、あんまり変わんないのに。
「栞」
運転中の片手をあたしに差し出して来た。
その手には何か握られていて。
「危ねぇからさっさと取れ」
その言葉に慌てて、それを受け取る。
…それは小さな箱みたいだった。
なんだろう?
凌兄の顔を見る。
「…開けてみろよ」
訳がわからないまま頷いて、ゆっくりその箱みたいなのを開ける。
パカッと音がして……
「…凌兄、これ……」
「気に入ったか?」