★MyHomeの秘密★♪




「…………」


ぽと…と涙が落ちて来たと思ったら、後から後から涙が溢れてくる。


止まることを知らないみたいに、溢れてくる…。



「うぅ゙〜…」


「泣くなよ」


「だってぇ゙〜!グスン」



そんなあたしの姿にちょっと困りながら、

「返事は?」と聞いてくる。




「…そんなの…っ」


あたしが言いかけると、凌兄が片手を差し出してきた。


あたしはぽけっとそれを見る。




「もう一つ、指輪あるだろ?」



凌兄に促され、うん…とあたしは慌てながらもう一つの指輪を手に取った。


緊張して震える手で、凌兄の悔しいくらい綺麗な指にはめた。




< 566 / 587 >

この作品をシェア

pagetop