★MyHomeの秘密★♪
「…………」
ぽと…と涙が落ちて来たと思ったら、後から後から涙が溢れてくる。
止まることを知らないみたいに、溢れてくる…。
「うぅ゙〜…」
「泣くなよ」
「だってぇ゙〜!グスン」
そんなあたしの姿にちょっと困りながら、
「返事は?」と聞いてくる。
「…そんなの…っ」
あたしが言いかけると、凌兄が片手を差し出してきた。
あたしはぽけっとそれを見る。
「もう一つ、指輪あるだろ?」
凌兄に促され、うん…とあたしは慌てながらもう一つの指輪を手に取った。
緊張して震える手で、凌兄の悔しいくらい綺麗な指にはめた。