★MyHomeの秘密★♪




あたしの指と同じように、キラリと光る。






「これで離れらんねぇな?」



そう言われて顔をあげたら、意地悪く微笑む凌兄の顔があって…。



あたしはまた涙が溢れた。


嬉しくて、嬉しくて、

馬鹿みたいに涙が流れてくる。


顔が涙でぐちゃぐちゃになった。



「凌兄…ありがとう…っ」


精一杯の気持ちを篭めて、涙声でいった…のに。



「凌兄じゃねぇだろ?」


ちょっとムッとしたような声を出す凌兄。



「へ…?」


「“兄”じゃねぇだろ?」



え…






「名前で呼べよ」




< 567 / 587 >

この作品をシェア

pagetop