★MyHomeの秘密★♪
いつものように4人で。
それは変わらない。
高校3年生にもなってもう忘れ物なんてしないもんね〜♪
……と、ルンルンスキップしてたけど。
「あ、忘れ物…」
「阿保だ」
「うっさい!!」
結局やっぱり雛勇紀冬兎には先に行ってもらって、あたしは急いで家へと駆け戻った。
ああ…馬鹿だなあたし!
これじゃ1年前とまったく同じじゃん!!
まったく同じ展開じゃないか。
うわーん!!と涙目になりながら、自分の部屋から携帯を取って慌てて家を出る。
まぢで今回は本気の本気でやばい!!
鉄拳行きかも…。
想像してみた。
絶対、喰らいたくない〜っ!!
「おいっ!」
聞き慣れた声。
玄関を出ようとしていたあたしは、思わず振り返った。
「お前何してんだよっ」
「忘れ物したのっ!!」
「またかよ…」
はあー…と本気で呆れたように凌兄が溜め息をついた。