★MyHomeの秘密★♪
「凌兄には関係ないじゃん!!」
そこまで怒んなくたっていいじゃん…。
凌兄にこんなに怒られたのって、初めてだ。
だからかな?なんだかわかんないけど、もやもやするの…。
あたしは素直じゃない。
ホントは、来てくれて嬉しかったのに、それを口に出せない。
俯いていると凌兄の低い、「そーかよ…」という声が聞こえた。
顔をあげると、関係ないと言ったことを後悔した。
眉を歪ませ寂しそうな顔を…一瞬だけした。
そのあと、眉間に皺を寄せてあきらかに怒った顔をした。
いや、さっきと比べものにならないくらい冷たい瞳だった…
鳥肌が立つくらい恐くて、誰か知らない人みたい…。
「…来いよ!」
急に凌兄はあたしの腕を掴んだ。強い強い力で。痕がつきそうな位…痛いくらい…強い力。
さっき男のなんかよりずっと、グッとあたしの腕を掴んで引っ張ってく。
「凌兄痛いよっ!」
凌兄は聞こえてるはずなのに、振り向かない。