★MyHomeの秘密★♪



掴まれた腕に力が入る度痛かった。何故かとっても恐くて、泣きそうになってたんだ…。


凌兄とあたしを包むネオンが痛いくらい、突き刺さる。


凌兄はどんどんラブホ街に入っていく。


「ちょっと凌兄!!」


いくらなんでもここはまずい…。あたし達はいちゃいけない場所。


なのに…
その中の一つに凌兄はあたしを引っ張ってく。



なんで…
なんで…?


「凌兄離してっ!」


凌兄はカウンターの人に何か告げている。あたしの方には、耳を傾けようともしない。


そして話が終わると、グイッとまた引っ張ってく――


あたしだってそこまで馬鹿じゃない。
凌兄がどこに連れてこうとしているのかことぐらい分かる。


でも、あたしは無理矢理振りほどけなかった。


ただ恐くて、恐くて…


でも、もっと恐かった――



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