★MyHomeの秘密★♪



凌兄が、
泣きそうに見えたから…――




一つの部屋の鍵を開けると、あたしは放り投げられるように、ベットに乗せられた。

投げられた勢いでベットが沈む。柔らかいベットでも…投げられた瞬間、痛かった。


起き上がろうとした瞬間、凌兄に両手を掴まれ、後ろへと押さえ付けられるように倒された。



「凌兄っ…」



なんでこんなことするの?

いつもの意地悪?


ねえ、
なんでそんなに…
泣きそうなの――…?



「…兄弟でもな、血なんて繋がってねぇんだから、いつだって出来んだよっ!!」



服の下から凌兄の手が入っていくのが分かった。


「ちょっ離してっっ!」


必死にもがいてみても、強い力には抗えない。
まるで小さな生き物みたい…。

大きなものの力には、
ちっぽけなあたしは敵わない。



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