★MyHomeの秘密★♪
凌兄の冷え切った手があたしの肌に触れる。その度、心臓が掴まれたように痛くなる。
カチッ
と外れる音がする……。
怖いんだ。
今全身が震えてる。
凌兄がね?
違う人みたいに見えるの…
それが、恐いの――…
その瞬間、乱暴にキスしようと迫ってくる。
ねえ…凌兄?
それがあなたと求めているものですか?
『やだっ!やめてっっ!!』
あたしの声は、静かな部屋によく響いた。振動のように何度も。
苦しいよ…何故か苦しい。
分からない…
分からないけど…
涙が溢れてくる……。
「……ごめん」
凌兄は寂しそうに言ったあと、優しくほんの少し触れるくらいのキスを落とした。
優しい味の…