★MyHomeの秘密★♪



『なぁーんだっ、残念…』


お母さんはがっかりしながらイスに座り直す。



『…それじゃあ、何もなかったのね……』

お母さんはいかにもガッカリ!とため息をつく。


何かあって欲しかったんかいっっ!!


まったく…ともう一度箸を持ち直し、再度レタスを掴もうとした。




「さあね、どうだろう」



えっ………!?


あたしはまたレタスを掴み損ねながら、凌兄を見た。


『まあ…♪』

とお母さんは口を押さえた。



その時の凌兄の顔は…あの悪魔のような、大魔神の微笑みだった。


あたしの顔が一気に熱を帯びていくのが分かった…。



「なんもないからぁぁぁぁぁぁぁあーーーーーー!!!!」


あたしの叫び声は、ご近所さん中の迷惑になったことだろう。



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