ああ、愛なんて恋なんて
あたしは何も言うことが出来なくて



ただきみを強く抱きしめることしかできなかった




悲しさを背負ったきみの背中は


大きいのに小さくしぼんで


固く小刻みに震えていた





また
あの子の存在は深くきみに刻み込まれた



別れという形で



きみのこころにい続けることができる





ああ、なんて






憎いんだろう






ああ、どうして





きみをたすけてあげられないんだろう
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