Basket Ball Club〜ずっと大好き〜

【近づく心】



「よぉ!!」


私は後ろから聞き覚えのある声にすぐ反応し、振り向いた。

え…?やっぱり…夢…?じゃないよね?

私は何度も何度も目を擦った。

でも何度擦っても目の前にいる人の姿に変化はなかった。


えぇええぇえっ!?

ちょっ!!は?何で?何でここにいる訳?


ねぇ…秀二先輩。どうして私の家の前にいるの…?

訳わかんないよ?どうして…?


「おいっ!大丈夫か?」

「うっ…だっ大丈夫ですっ!!ってか何でここにいるんですかっ!?」

「お前、この家だろ?」

「そっそうですけど、何で知ってるんですか?」

「あ〜俺、そこのコンビニでバイトしてんの!たまたま入ってるとこ見かけてさ…」


そこのコンビニって…ここから10分あるんですけど…。

明らかに下手な嘘。

嘘じゃないかもしれないけど、嘘って事にしておく。


私は勘違いをするのは得意だ。



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