Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
「未来~!!」
「なーに?」
そう言いながら振り向くとクラスの友達が手招きをしている。
ちょっと待っててね、と真央に言って、
「なになにー?」
と、私は興味深そうに近づいていくと、
「呼んでるよっ!!」
そう友達が言ったかと思うと背中を押された。
「…っ!?」
目の前に居たのは…秀二先輩だった。
はっ!?何でっ!?
学校で呼び出しなんて他の人に見られてる事なんて目に見えてわかるじゃんっ!!!
ちょっ!!先輩何してんのよっ!!
ありえないっ!!!
ドクッ!!何か視線を感じる…。
その視線の先には…夢って先輩が居た。
だから私は秀二先輩に頭を下げて真央の元に向かった。
そしてすぐさま先輩にメールを送る。
“すいませんっ!!ちょっと今忙しいので用事だったらメールでお願いします”
用事なんてない…本当は先輩の所にいきたいけど夢先輩が…。
怖かっただけなんだ。私が弱かっただけなんだ…。