Basket Ball Club〜ずっと大好き〜


先輩は何かを考え込むように数分沈黙が続いたが、ゆっくりと口を開き、

「あぁ!!そうだよっ!!わりぃかっ!?」

と怒鳴るように言ってきた。


「悪くないですけど…私も秀二先輩のこと好きです!!だから、堂々と勝負しませんか!?」

私は怖かったけど、本気で正々堂々と勝負をしたかった。

もちろん勝てる気は全くしなかったけど…。


「はぁ!?何言ってんだてめぇ?」

「あ…好きな気持ちは同じと思うので、こんなせこい手使わずに…」

「てめぇなめてんの?」

「いや、なめてなんていません。私も秀二先輩が好きです!!ただそれだけなんですっ!!」

「は?意味わかんねぇし、私はお前なんかと戦う気なんてねぇよ?」

「私は遠慮しませんっ!!!」

私が大きな声でそういうと先輩は目を見開き驚きを隠せない表情だった。


「はぁ~…もういいよ。」

先輩はあきれた顔をして私の前から姿を消した。


ん?私、先輩に勝ったよねっ!?

ってか、真央に何も言わなくて来ちゃったから早く戻らなきゃっ!!


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