Basket Ball Club〜ずっと大好き〜


心臓が張り裂けそうだった。

今にも崩れそうだった…。

先輩からの電話なんて…耳元から声が聞こえるなんて…。

考えるだけで心臓がどんどんどんどんうるさく高鳴っていく。


「は…はい。もしもし。」

『…もしもし、俺だけど。わかる?』

「わかりますよ。どうしたんですか?」

『いや…どうもしてねぇんだけど…今いい?』

「はい。大丈夫ですよ。」

『お前、今日部活来る?』

「もちろん、行きますよ。」

『そっか、わかった。じゃぁな。』


はっ!?そっそれだけっ!?

先輩はそれだけ言って電話を切った。

何だったんだろー?


「…未来?」

私は真央から名前を呼ばれてふと我に返る。

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