Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
私は何がなんだか全く状況が把握できずに硬直したままだった。
「わりぃ…少しこのままで居させてくれねぇか?」
「せ…先輩?」
私が言うと先輩の肩に力が入る。
「うっ…。」
先輩の力が強すぎて苦しかったから思わず口から声が漏れた。
はっ!?っと先輩は気づくと、一気に力を緩め私の肩を離す。
「わっわりぃ!!!」
「あ…いえ…。」
先輩は何も言わずにうつむいたままだ。
「……………。」
2人の間に流れる長い沈黙…。
「ど…どうかしたんですかっ!?」
その沈黙を私が破った。
この問いに先輩からの答えはない。
するといきなり、、
「未来~?」
私の肩はビクッ!!と動く。
それと同時に先輩も驚いた表情を見せていた。
真央は、自分の背後から姿を消した私を心配して探していたらしい。