Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
-先輩の気持ち-
俺は素直になれる性格じゃない。
周りにはうざい奴らがチョロチョロしてるし…。
俺はどっちかっていうと派手系より大人しい系が好みだ。
今日、あいつに会いに行った。
無償にあいつに会いたくなったから…。
ただそれだけの理由だから、どうしたの?って聞かれたら俺には答えるすべがなかった。
正直会いに行ったとしても何を言おうとか全く決めてなかったから…。
未来の友達らしき人に声を掛け、呼んでもらうように頼んだ。
あいつはかわいい笑顔で笑っていた。
俺はその笑顔を見た瞬間、ドキッってなった。
久々に俺は恋をしている。本気の恋を…。
あいつに声を掛けようとした瞬間だった。
あいつは俺を発見した途端に目を見開いたかと思ったら、そしていきなり俺に背を向け、自分の席に戻っていった。
俺は正直、はっ!?って思った。
でも、なぜか憎めない。
もう1回呼んでもらおうと思った瞬間、俺の携帯のバイブが鳴った。