Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
私たちは荷物をまとめて体育館を出て靴箱へ向かった。
「今日さ~、実は…」
話を切り出したのは真央だった。
ちょっとウジウジした感じで真央は言ってきた。
「ん?どうしたの?」
「実はー…今から慶太と…」
真央は最後まではっきり言わない。
でも私には真央が何を言いたいのかすぐにわかった。
ちょっと赤くなった頬と口調から考えたらこの後は2人きりでデートってことかな?
確かめるために私は聞いた。
「もしかしてー、デート?」
「…っ!?」
私の言葉を聞くなり真央の顔は一気にりんごのように真っ赤になった。
「真央かわいい~!!いいよっ、私は今日1人で帰るから。」
「本当~?ごめんね?」
「うぅん、全然大丈夫、楽しんできてね。」
「うんっ!じゃぁまたねっ!!」
真央と私は別れを告げ、真央は慶太がいるであろう体育館に戻っていった。