Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
スリッパから靴に履き替え1歩を踏み出そうとした時ー…
「しゅーうーじぃー!!!」
ちょっとトーンの高めの声がした。
この声には聞き覚えがなかったが、私は振り向いた。
すると…秀二先輩に駆け寄ってくる1人の女性。
「…っ!?」
私は目を疑った。
その女性はなんと…夢先輩だった。
こんな声出るんだぁ…。
なんて、のん気なことを考えていたら夢先輩は秀二先輩の腕に手を回した。
はっ!?何してんのっ!!
私は心の中で怒鳴った。
その思いは声にはできず、心の中で叫びまくる。
でも、秀二先輩はその腕を振り払おうとはしなかった。
夢先輩は私に気がつくと、夢先輩の手には力が入り秀二先輩を寄せる。
そんな光景を私は見きれなくなってしまって、その場を駆け足で去る。