Basket Ball Club〜ずっと大好き〜


「はぁ〜…ただいまぁ。」

「おかえり〜!!」

テンション高めに迎えてくれたのはお母さんがった。


「お母さん…テンション高すぎ。」

そんなことを言うと私の目と鼻だけが赤くなっているのに親は見逃さなかった。

「あんた…泣いたの?」

「へっ!?」

私は思わず変な声が出た。


「あんた、泣いたでしょ?何かあった?」

母から掛けられた優しい言葉に、せっかく止まっていた私の涙は巻き戻しをしたように涙があふれてきた。

「お゛がぁさ〜ん゛〜!!」

私は溢れる涙を気にせずお母さんに抱きついた。


母は何も聞かずによしよし、大丈夫、とささやきながら頭をなでてくれた。

「ふっ…うぅ…うっ…ふ…」

軽く過呼吸状態だ…


数分経つと私の涙は止まっていた。



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