Basket Ball Club〜ずっと大好き〜


「来てくれたんだ、ありがとう。」

秀二先輩は優しい笑顔でそう言ってくれた。


「えぇ…まぁ、飴を買いに。」

「飴?これからどっか行くの?」

「どうしてです?」

「え…だって今日何かオシャレしてるみたいだから。」

嬉しかった…オシャレしてるって言ってもらえて。

何か女としてみてもらえてるって思っただけですごく嬉しかった。


「友達と遊ぶ予定なんですよ、これから。」

「そっか、気をつけてなっ!じゃぁな。」

「はい、先輩も頑張ってください。」

「おぅ!ありがとなっ♪」

「では、また。」

私は秀二先輩に一礼して真央の家に駆け足で向かった。


時計を確認すると1時10分。

「あ゛!!やばっ!!」

私の足はもっと速くなる。


真央の家に着いた。

時間はー…1時20分…。

「はぁ~…」

私は真央の家でため息が出る。

やってしまったぁ…と後悔。


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