Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
「…おはよう、真央。」
「あ、未来。おはよう。今日はテンション低いけどどうしたの?」
「んー…悩み?みたいな。聞いてくれない?」
「どしたのー?全然聞くよ~?」
「…ありがとう。」
こういう時、友達の優しさが目に染みる。
私たちは午前中の授業を静かに受け、昼休みになるのを待っていた。
-昼休み…
「真央ー?屋上行こう?」
「うん。」
私たちは弁当を持ち、重い足取りで屋上に向かう。
“キィィィー…”
古びた重いドアをゆっくり開ける。
そこには果てしなく広がる青い空と、フェンスで囲まれたコンクリートが広がっている。
私たちは改まったように背筋を伸ばして座る。
「で、未来どうしたの?」
「あー…秀二先輩のことなんだけど。」
「うん。」
真央はいつものようにただただ頷いて静かに聞いてくれている。