Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
「この前ね、相談があるって先輩からメールが来たの。」
「うん。」
「好きな人ができた…って。」
私は気づくと目からゆっくり涙が流れていた。
「未来?大丈夫だから。その時、未来はどうしたの?」
真央はそう言いながら私の背中をさすってくれた。
「どうしたって…背中押した。」
「応援しますって言ったの?」
「…うん。」
「で?返事は?」
「もう少し考えるからって…。」
「そっか…未来はどう思った?」
「…ん?悲しかった。」
「先輩好きだからだよね?」
「うん…。どうすればよかったの?」
「それでよかったと思うよ?」
「…え?」
私は驚いた。真央は私の幸せなんて願ってないの?
「未来には幸せになってほしいって本当に心の底から思ってるよ。だけど、未来が先輩のこと好きって思ってるなら、相手の幸せを願ってあげるのが本当の好き、だと思う。今は厳しいかもしれないけど、未来の出した答えは絶対間違ってないと思う。」
「…うん。」
何か以外だった。真央からこんな答え聞けるなんて…。
真央は私のことを本当によく考えてくれてるんだなって思った。