Basket Ball Club〜ずっと大好き〜


「この前ね、相談があるって先輩からメールが来たの。」

「うん。」

「好きな人ができた…って。」

私は気づくと目からゆっくり涙が流れていた。


「未来?大丈夫だから。その時、未来はどうしたの?」

真央はそう言いながら私の背中をさすってくれた。


「どうしたって…背中押した。」

「応援しますって言ったの?」

「…うん。」

「で?返事は?」

「もう少し考えるからって…。」

「そっか…未来はどう思った?」

「…ん?悲しかった。」

「先輩好きだからだよね?」

「うん…。どうすればよかったの?」

「それでよかったと思うよ?」

「…え?」

私は驚いた。真央は私の幸せなんて願ってないの?


「未来には幸せになってほしいって本当に心の底から思ってるよ。だけど、未来が先輩のこと好きって思ってるなら、相手の幸せを願ってあげるのが本当の好き、だと思う。今は厳しいかもしれないけど、未来の出した答えは絶対間違ってないと思う。」

「…うん。」

何か以外だった。真央からこんな答え聞けるなんて…。


真央は私のことを本当によく考えてくれてるんだなって思った。



< 178 / 216 >

この作品をシェア

pagetop