Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
「真央…私ね、もう1つ悩んでるの。」
「ん?何を?」
「先輩には好きな人ができたでしょ?」
「うん。」
「だからね、気持ちを伝えるか伝えないか…悩んでるの。」
「んー…未来はどっちの気持ちが強いの?」
「……。」
「答え出せない?」
私は頷いた。
「そっか。なら、まだ伝えないって気持ちの方が強いんだと思う。もう少し未来も考えよっか?」
「…うん。ありがと、真央。」
私は真央に抱きつく。
「未来?こんな答えでよければいつでも出すからね。」
「…ありがとう。」
「未来?」
「ん?」
真央はいきなり目線を下に落として、私を見たかと思うと…
「…弁当。食べよう?あと10分しかないよっ!!」って言ってきた。
私たちは弁当を食べることさえも忘れて話しに漬け込んでいた。
「あっ!!!ごめんっ!!!」
「うぅん、じゃ、いただきますっ!!」
「いっただきまーす!!」
私は真央に相談したお陰ですっかり気分は楽になっていた。