Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
「落ち着いたら話してくれる…?」
私のテンションがちょっと落ちるのが真央にはわかってしまったのか、真央は眉間にシワを寄せたかと思うと、ゆっくり口を開いた。
「聞いてくれる…?」
「えっ!?話してくれるのっ!?」
「うん…まぁ。」
「どうしたの?」
「家族の事なんだけど…」
「うん。」
「私の両親、最近夫婦喧嘩がひどくて…どうすればいいと思う?」
「夫婦喧嘩…?」
「うん…。」
私が答えを考えていると真央は急に笑顔になって、
「あっ!!ごめん、重すぎたよね。本当大丈夫だからっ!!」
「ー…。」
真央には何でも見抜かれてるなー…。
私にはこの答えが見つからなかった。
私は真央みたいにしっかりしてる訳じゃないし、人間ができてる訳じゃない。
だから答えが出なかったんだ…。
私は真央の力にはなれないのかな…?
「真央…本当にごめん。」
「うぅん、聞いてくれただけでも助かった。ありがとう…。」
ごめん…ごめん…ごめん…。
私は心の中で何度も何度も真央に謝り続けた。