Basket Ball Club〜ずっと大好き〜


私はゆっくりその人の顔を見た。


「………………。」

「ん?どした?」

「…っ!!!?」

「はははっ!!お前、相変わらず反応おもれぇー!!」


誰かと思った…。

私の心臓はまたたくまにうるさく音を立て始める。


ー…秀二先輩?何で?

私は確実に頭が混乱していた。


それと同時に込み上げてくる別の感情…。

それはー…“悲しみ”


先輩…何でこんなことするの?

先輩は好きな人が出来たんですよね?


好きでもない私のこと、どうして手を引っ張ったりするんですか?


私はその度に…触れた所がだんだん熱くなってきて、おかしくなるんですよ?


私は…もっともっともっと…あなたを好きになってしまう。

あなたが何気ない無邪気な笑顔を見せるたびに、私はすごく胸が締め付けられる。


きゅーってなって、ドキドキがどんどんうるさくなる…。



< 196 / 216 >

この作品をシェア

pagetop