Basket Ball Club〜ずっと大好き〜


え!?だって、先輩が私のこと好きだなんて絶対冗談に決まっている!!

私は今の状況が理解できないから冗談だって決め付けていた。


黙っている私を見ていた先輩は、話し出した。

「ずっと…好きだった。いつも友達に向けてる無邪気な笑顔が可愛くて、いつも抱きしめたいって思ってた。前も体育館の入り口で抱きついた時…俺はお前が来るのをわざとずっと待っていたんだ。気づけばお前のことずっと目で追ってるようになってて…。最近やっと気づいたんだ…俺はお前に惚れてるって…。俺はお前が好きだ!!お前と一緒に居たい!!」

そう…先輩は言った。


嬉しい…嬉しいよ…嬉しすぎる…。


ずっとずっと遠い存在の人だって思ってたから…

しかも、両想いだったなんて…信じられないよっ!!!


神様っ!!!ありがとう!!私に試練を与えてくれて、乗り越えられたからこそ、私はこうやって幸せを感じられているんだと思う!!!

本当にありがとう!!!!


「…しもです。」

私は、先輩みたいにはっきりいえない…。

自分でも聞こえてないってわかってたけど、今の自分には声を張って言う気力がなかった。


さっきから私は、嬉し涙が流れ続けている。


「え?なんて?」

先輩は聞き返してきた。



< 201 / 216 >

この作品をシェア

pagetop