Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
私たちは体育館入り口に並んで座る。
「…本当に俺らって両想い?」
「え…?」
「俺…実感全くねぇわ。」
「…ふふっ、私もです。」
「ずっと伝えようか迷ってた…。」
「…はい。」
「さっき…お前が俺の背中に抱きついてこなかったら絶対伝わってなかったと思う。」
「…はい。」
「ありがとな。」
先輩はいつもの笑顔を私に向けてくれた。
「いえ、私こそ。ありがとうございます。」
私は笑顔を向けてくれたことがすごく嬉しかった。
これからこの笑顔は私のものなんだよ?
そう考えただけで自然と笑みがこぼれる。
「なーにニヤついてんだぁ~?」
先輩は私の顔を覗きこんできた。
「えっ!?」
先輩の顔が近い…私の心臓はまたうるさくうるさく音を立てる…。