Basket Ball Club〜ずっと大好き〜



「痛い…」

やっぱり夢じゃない…!!


「ん?何してんだ?」

先輩はまた私の顔を覗きこんできた。

「顔、つねってんのかー!!お前可愛い奴ー!!心配しなくても夢じゃねぇよ!!」


先輩は私の不安がわかってくれるんだ…。

本当に私はこんなに急に、幸せになってもいいの?


1日でこんなに人生変わっちゃってもいいの?


幸せすぎるよ…。


“~♪~♪~♪~”

そんな事を考えているとチャイムが鳴った。


「あ…そういえば誰も通らねぇな~って思ったら、今日部活ねぇんだった…。」

「えっ!?本当っ!?」

「あぁ、そうだけど?どうした?」

「真央…置いてきたけど大丈夫だったのかな?ちょっと戻ってきます!!!」

私は立ち上がり駆け足で教室に戻ろうとした時、



「今日は付き合った日!!…一緒に帰るか?」

先輩は頭をポリポリッしながら言った。


「はいっ!!」

思いっきり声を張って返事をした。




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