Basket Ball Club〜ずっと大好き〜

感謝




“ガラガラッー…”

「真央ー?」

私は教室を覗き込みながら入っていった。


誰かが私の机に頭を伏せている。

寝てるの…?誰?


そっと近づいて顔を覗き込んでみた。

真央だった。


「真央ー…?寝てるのー?」

「…………。」

応答がない。寝てるのかな?


私が外を眺めようと立ち上がって窓に向かおうとした時…

「どうだった?」

背後から聞こえた声。


えっ!?って思って振り返ると、きちんとイスに座りなおしていた真央だった。


「起きてたんだ…」

「うん。で、どうだったの?」

「何が?」

「気持ち、伝えたの?」

「え?何で知ってるの?」

「教室に来たら未来居ないから体育館かなって思ったら先輩と向き合ってる未来が居たから。」

「………。」

「もしかして…何かあった?」

「…実は…付き合うことになりましたっ!!!」


「えぇえええぇえええー!!!!」

真央…ナイスリアクションっ!!



< 207 / 216 >

この作品をシェア

pagetop