Basket Ball Club〜ずっと大好き〜


「こちらこそ、未来をよろしくお願いします!!」

真央は先輩に深々と頭を下げ、そう言った。


私はこの一言でもっと涙が流れる。

「おいおいおいおい…未来〜?どうした?」

先輩はそう言いながら私の肩を掴み寄せた。


私の肩と先輩の肩が触れ合う…。

そこから何か暖かいものが流れだす…。


涙を流しながら同時にドキドキと心臓がうるさい。


「…先輩が泣がすんでずよぉ〜!!」

明らかに言葉がおかしい…でも、泣きながらはっきり言葉を話すことは難しい。


「はははっ!!やっぱお前可愛いわっ!!」

そう言って、私の頭に手を置く。


さりげなく先輩が私にしてくれる仕草が私は、ものすごく好きなんだ。


頭にポンポンッて手を置かれるだけで幸せだって実感できる。

そんなことを考えていると…

「あの〜私の前でイチャつかないでくださ〜い!!」

真央が横目で言ってきた。



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