Basket Ball Club〜ずっと大好き〜

優しさ




明らかに傷ついてます、的な顔。

私が悪い訳でもないのに、無性に胸が締め付けられる。



彼は何か言っていたけど、私は逃げてきたから正直聞き取る事ができなかった。



……多分…彼は光る何かを流していた。



…涙? 私はその正体がわからないままだった。


いや…わかっていたんだと思う。

きっと私は…事実を受け入れようとしなかっただけ。



心臓は私の中を、うるさく音を立てて響かせている。



緊張のうるささじゃない。



動揺ー…?



私は今起きた事をまだ受け入れようとはしなかった。




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