Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
私は無性に部活のボールが恋しくなり手元に持ってきた。
私はいつもより笑顔がなく、手元にスッポリ埋まっているボールに目を落とす。
はぁ〜…と深く深く息を吐いた。
あんな事があったら、部活に力が入る訳がない。
そんな様子をずっと見ていて、何かを悟ったかのように真央が近づいてきて、私に一言言ってきた。
「未来?どした?」
真央の表情が曇っていた。
そりゃそうだろ…。
いつもなら、私は真央に引っ付いて“先輩先輩っ!!!”って言っているからだ。
さすがの真央もこの変化には気付くだろう…。
「あ…真央…」
真央は私のこと何でもお見通しなんだ。