Basket Ball Club〜ずっと大好き〜



数分してパタッパタッとスリッパの音がしながら、だんだんその音は近づいてきた。


息をはぁはぁさせながら笑顔の真央が現れた。


「未来、言ってきたよ。で、どうしたの?何があった?」


と、いつもの笑顔で真央はそう言った。



私は無我夢中で真央に今日の出来事をすべて話した。


彼の名前も調べて、江藤健って奴だったって事も…。


私の目からは気付くと涙が流れていた。


そんな私を真央は見て、私の体を抱き寄せた。


真央は耳元で大丈夫大丈夫、辛かったね、って何度も何度もささやいてくれた。



真央の優しさが胸を締め付ける。

どうしてすぐに真央に話さなかったのか?って何度も自分に問いかけた。



私の涙が止まる頃に…真央は満面な笑みと共に、

「未来は何も気にしなくて大丈夫!!」

って言ってくれた。


でも私には満面の笑みの奥にはすごく真剣な思いが詰まっている事がわかった。



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