Basket Ball Club〜ずっと大好き〜



朝のSHRが終わり、担任に呼ばれた。


呼ばれるのは仕方ないなって思った。


だって明らかにいつもと様子が違うからだ。


私自身もびっくりしている。


大体呼ばれて聞かれる事は考えなくても予想はついていた。



「…何ですか?」


私がそういうと眉間にシワを寄せて少し考え込むと、担任が口をゆっくり動かす。


「お前、いつもと違うぞ?何かあったのか?先生に話してみろ。」


「いや、大丈夫です。」


私は必死に笑顔を作りそう答えた。



担任の眉間からシワが消え、私の顔を見ながら、


「そっか、ならいいけど。無理だけはするんじゃねぇぞ?」


と、優しい笑顔で言うと、あとちゃんと呼ばれたら返事しなさい、と言葉を付け加えた。



いつもこの人は一言多いんだよねぇ…何て考えながら私は、ありがとうございました。といい先生に深々と頭を下げた。



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