Basket Ball Club〜ずっと大好き〜
幸不幸
その日は部活も終わり私たちは、いつも通りに帰っていた。
「南…さん?」
「え?」
…っ!?!?
えぇえー!!?
しゅ、秀二先輩っ!!!
「南さん…だよね?」
先輩は周りを気にしながら、そう言ってきた。
私は動揺を隠しきれず、舌が上手く回らなかった。
「はっはいっ!!そうですけど。ど…どうして私名前をっ!?」
自分でもわかってた、明らかに自分の態度がおかしい。
「あ、この前のタオルに名前書いてあったの、たまたま見たんだよね。」
「あ、そうでしたか。で、どっど…どうしたんですかっ!?」
やっやばっ!!!!!
私、かなりテンパってるじゃんっ!!!
違う意味で恥ずかしい〜!!!
しかも、やたら心臓うるさいしっ!!!
すると、先輩の口元が緩み、
「ぷっ。はははっ!!!お前っておもれー奴だなっ!!何でもねぇわ!!気を付けて帰れよっ!!!」
先輩はそういうと帰った。
んっ!?先輩は何かを言いたかったんじゃなかったのっ!?
何か大事な事聞き逃した感じー…。
でも…ふふっ。
我慢しようとしても、口元がニヤける〜!!