Basket Ball Club〜ずっと大好き〜

幸不幸




その日は部活も終わり私たちは、いつも通りに帰っていた。


「南…さん?」


「え?」


…っ!?!?

えぇえー!!?

しゅ、秀二先輩っ!!!


「南さん…だよね?」


先輩は周りを気にしながら、そう言ってきた。


私は動揺を隠しきれず、舌が上手く回らなかった。


「はっはいっ!!そうですけど。ど…どうして私名前をっ!?」


自分でもわかってた、明らかに自分の態度がおかしい。


「あ、この前のタオルに名前書いてあったの、たまたま見たんだよね。」


「あ、そうでしたか。で、どっど…どうしたんですかっ!?」


やっやばっ!!!!!


私、かなりテンパってるじゃんっ!!!


違う意味で恥ずかしい〜!!!


しかも、やたら心臓うるさいしっ!!!



すると、先輩の口元が緩み、


「ぷっ。はははっ!!!お前っておもれー奴だなっ!!何でもねぇわ!!気を付けて帰れよっ!!!」


先輩はそういうと帰った。


んっ!?先輩は何かを言いたかったんじゃなかったのっ!?


何か大事な事聞き逃した感じー…。


でも…ふふっ。


我慢しようとしても、口元がニヤける〜!!


< 81 / 216 >

この作品をシェア

pagetop