恋雪
気がつくと
それから何かと橘と屋上に居ることが多くなった
まあ、後から橘がきて話しかけてくるという感じなのだが
「中田君いる?」
「橘身体に悪いだからあんまくんなよ」
「大丈夫」
「嘘つけ、震えてんじゃねぇか」
「少しだけだもん」
「ほら、これ使えよ」
持っていたカイロを渡す
「あったかい」
「それに俺みたいな不良と関わると橘まで印象悪くなるぞ」
「中田君は不良なの?」
「だろ?」
「そうなのかぁ〜ふふふ」
「なに笑ってんだ?」
「なーんでもな〜い」