恋雪

気がつくと


それから何かと橘と屋上に居ることが多くなった

まあ、後から橘がきて話しかけてくるという感じなのだが

「中田君いる?」

「橘身体に悪いだからあんまくんなよ」

「大丈夫」

「嘘つけ、震えてんじゃねぇか」

「少しだけだもん」

「ほら、これ使えよ」

持っていたカイロを渡す

「あったかい」

「それに俺みたいな不良と関わると橘まで印象悪くなるぞ」

「中田君は不良なの?」

「だろ?」

「そうなのかぁ〜ふふふ」

「なに笑ってんだ?」

「なーんでもな〜い」
< 12 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop