恋雪

「中田君、屋上にきてくれる?」

俺はその子に一人で呼び出された

「話ってなんだ?」

「中田君、人は一人でも生きていけると思う?」

「なんだよ急に」

「人はさぁやっぱり一人じゃ無力なんだよ」

「そりゃそうだろう」

「あたしはもう耐えられそうにないや」

「おい、それ以上行くな」

彼女はクラスの女子のリーダー的存在で強い子だと思っていた

「あ〜もっとやりたいことあったんだけどな」

「戻ってこい!」

「どこで間違ったのかな」

「中田君は間違っちゃダメだよ」

そう言って彼女は飛び降りた
< 20 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop