恋雪
「中田君、屋上にきてくれる?」
俺はその子に一人で呼び出された
「話ってなんだ?」
「中田君、人は一人でも生きていけると思う?」
「なんだよ急に」
「人はさぁやっぱり一人じゃ無力なんだよ」
「そりゃそうだろう」
「あたしはもう耐えられそうにないや」
「おい、それ以上行くな」
彼女はクラスの女子のリーダー的存在で強い子だと思っていた
「あ〜もっとやりたいことあったんだけどな」
「戻ってこい!」
「どこで間違ったのかな」
「中田君は間違っちゃダメだよ」
そう言って彼女は飛び降りた