恋雪

「橘、具合悪そうだな、親に連絡して迎えに来てもらうか?」

「あ、いえ、大丈夫です」

「?」

「無理すんなよ、来てもらえばいいじゃねぇか」

「大丈夫だから」

そう言って橘は帰って行った

帰り道道端でうずくまっている華がいた

「大丈夫か!橘」

駆け寄り背中をさする

「・・・だいしょうぶ」

「ばか!どうみても大丈夫じゃないから」

華を背負い近くの公園のベンチへ

「ほら、水」

「ありがと」

「やっぱり大丈夫じゃなかったんじゃねぇか」

「はは、そうだね」

「笑い事じゃねぇぞまったく」

「二回目だね」

「あ?」

「翼くんに助けてもらうの」

「そうだな」
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