桜の降る日に


「知ってる。」


『素でいろよ。』


そう言うと


「こんなん見ても嫌わないの?」


驚いた目をしてこっちを見る。


『そのほうが楽だろ?』


「ん。ありがと。
大和いいやつだね。ほんとに。」 



『くるみはギャップありすぎ』


「まーね。」


あえてなんでいろいろ演じているのかは聞かないことにした。


こんな感じで俺とくるみの生活が始まった。

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