桜の降る日に
けど、靴が足りない。
というか、くるみの靴がない。
部屋中探してもいない。
「大和どうした?なんか探してんのか?」
『くるみがいない。』
「くるみって?竜王ちゃん?」
首をたてにふる。
「は?お前竜王ちゃんと住んでんのか?ずりぃー。」
そういえばこいつに言ってなかった。
「いないってこんな夜中に?」
『おう。』
「やばくね?あんな可愛い子こんな時間にふらふらしてたら危なすぎだろ」
それは俺も考えてた。
『探しに行ってくる。』
「俺も行く!」
そう聞いてさっき帰ってきたばっかりなのに
すぐ家から出た。