君だけの王子になるために I
会議がこんなにも長く感じた事はなかった
そわそわと
いくら知り合いだとの会議だろうが
周りが何なら察した
「いつもの動じない海東はどこ行ったか?女出来たのか?」
「そんなんではない、・ただの秘書だ・・」
秘書でしかない田中は
「じゃあ会議はこれまでにして、明日の打ち合わせでもしないか?海東も来るだろ?」
まあすぐ終わると思って了承した。
気がつけば、夕闇に染まっていた。
何かあれば、連絡あるだろ?と軽く考えていた。
しかしまさか、携帯を切っていたとは次の日にそれは明らかになった。
待てど待てど待てど、田中は約束の場所には来ない。
携帯見れば電源オフにしてあった
そこを見たら連打にメールと電話が入っていた。
すぐさま連絡した
でも、虚しい応対が・・・
泊まっていたホテルに電話した
チェックアウトした後だった。