君だけの王子になるために I

会議がこんなにも長く感じた事はなかった

そわそわと

いくら知り合いだとの会議だろうが

周りが何なら察した

「いつもの動じない海東はどこ行ったか?女出来たのか?」

「そんなんではない、・ただの秘書だ・・」

秘書でしかない田中は

「じゃあ会議はこれまでにして、明日の打ち合わせでもしないか?海東も来るだろ?」

まあすぐ終わると思って了承した。


気がつけば、夕闇に染まっていた。
何かあれば、連絡あるだろ?と軽く考えていた。

しかしまさか、携帯を切っていたとは次の日にそれは明らかになった。


待てど待てど待てど、田中は約束の場所には来ない。

携帯見れば電源オフにしてあった

そこを見たら連打にメールと電話が入っていた。


すぐさま連絡した
でも、虚しい応対が・・・



泊まっていたホテルに電話した
チェックアウトした後だった。


< 12 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop