君だけの王子になるために I


ガキん子扱いか
ここ カップルばかり
あぁ、拓海いたら楽しいのに・・・

会議そろそろ終わるかな?
メールをいれた。
一時間後にまた入れた
何度も繰り返した

陽も堕ち 夕闇が広がり
閉園を知らせる音楽が流れ
私また騙されたんだって思い知らされた。

そうなるとここにいる事も無意
さてまた、探さないと・・・
いそぎんちゃくでもいいか。



さて帰りますか?とホテルをチェックアウトした。

最終便に飛び乗った。


いつもの行き付けの飲み屋で夜を明かした。

「あれ?美桜、行ったんでなかった?元彼のアレ」

「いろいろあったから帰ってきた。今日高橋さんは?」


指差す方へ

「高橋さん、この間の話いいかな?」

「・・・・・・・」

「だ~め?付き合えない?私と?」

「・・・・・・・」


イライラする煮え切らない態度

「やっぱり拓海に言われた?美桜は誰でもいいから付き合えって」

「ごめん、上田の事なければな、あの二人すぐ別れると言った。そうなると田中さんを・・・・・」


「もういい、拓海は何も私でなくとも沢山いるけど、高橋さんはそれでも私とは?」

「あのときどうかしてたんだ、海東専務と争いたくない」


「なんででるの?関係ないじゃない、私達が思い繋いでいれば?違う?」

「ごめん・・・・」

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